1897 明治30年 |
物理学者K.F.ブラウン(1850〜1918)が陰極線管による映像化の研究を発表する。 真空度が不十分であったため、像はぼんやりとしていた。 のちに「ブラウン管」と呼ばれるようになった。 |
|
1925 大正14年 ラジオ放送が始まる。 |
ラジオ受信機に白熱電球の製造技術をもとに開発された真空管が採用される。 |
|
1926 大正15年 |
浜松高工助教授(現静岡大学)の高柳健次郎氏、世界で初めてブラウン管上に「イ」の字を映し出す。テレビジョンの父と呼ばれる。 |
|
1928 昭和3年 | 高柳健次郎氏が人物の送像に成功する。(走査線40本 14枚/秒) | |
1937 昭和12年 | イギリスが世界初のテレビ放送を開始。(白黒:BBC放送 走査線40本 14枚/秒) | |
1939 昭和14年 | 東芝・日本電気が初の国産受像機を完成。(走査線441本) | |
1939 昭和14年 第2次世界大戦開始 |
1940年に予定されていたオリンピックの東京大会に向けて、浜松高工方式が採用された。研究開発が本格化していたが、オリンピックは中止された。 | |
1941 昭和16年 太平洋戦争開始 |
テレビ研究禁止令発令。 アメリカでもテレビ産業が凍結されたが、レーダー観測用にブラウン管の技術開発が進んだ。 |
|
1925 昭和25年 | プロジェクターの基本原理であるライトバルブ(油膜)方式が確立された。 | |
1951 昭和26年 |
アメリカが世界初のカラー放送をCBS方式で開始する。 (走査線525本 シャドウマスク方式 パネル:丸型ガラス製 ファンネル:鉄製) |
|
1953 昭和28年 |
RCA社(米)のカラー方式が支持され、NTSC方式に変更される。 ※NTSC:全米テレビ方式委員会 |
|
白黒テレビ放送開始 |
契約者数866名、放送時間は夕方から4時間だった。 8月、日本テレビが初の民放放送を開始する。 |
|
1953 昭和28年 | コダック社(米)のベルナノーズ氏が有機蛍光物質によるEL現象を発見する。 | |
1954 昭和29年 |
旭特殊ガラス株式会社(昭和37年旭硝子に吸収合併)が、白黒テレビ用ガラスバルブの生産を開始する。 |
|
1957 昭和32年 | コーニング社(米)の全ガラス製カラーブラウン管が登場する。 | |
1960 昭和35年 カラーテレビ放送開始 |
|
|
1962 昭和37年 | RCA社が液晶ディスプレイの特許を出願する。 | |
1964 昭和39年 東京オリンピック開催 |
NHKがオリンピック史上初となる海外21カ国へのカラー配信を行う。 しかし、国内でのカラーテレビの普及率はまだまだだった。 |
|
1964 昭和39年 |
イリノイ大学(米)がPDP試作の論文を発表する。 (モノクロAC型、放電発光原理を利用) |
|
1965 昭和40年 |
この頃から多種多様のブラウン管が生産されるようになる。 |
|
1966 昭和41年 いざなぎ景気始まる |
富士通が白黒PDPテレビを発明する。 | |
1968 昭和43年 | RCA社が世界初の液晶ディスプレイを発表するが、ライフが短く実用化されなかった。 | |
ソニーがトリニトロン式カラーテレビを発表する。 |
||
1970 昭和45年 大阪万博 |
松下が世界初のブラックマトリックス・カラーブラウン管を開発する。 |
|
ブラウン管(CRT)方式のリアプロジェクションテレビが北米で普及し始める。 (白黒:単管、カラー:RGBの3管方式) |
||
シャープが液晶ディスプレイの開発を始める。 | ||
1971 昭和46年 | NHKのカラー受信契約件数が白黒テレビを上回る。 | |
1972 昭和47年 |
東芝が世界初のブラックストライプ・カラーブラウン管を開発する。 |
|
1973 昭和48年 |
液晶ディスプレイ電卓が発売され、爆発的にヒットする。 |
|
1978 昭和53年 | 白黒液晶テレビの開発に成功する。(5.5型 シャープ) | |
1984 昭和59年 衛星放送開始 |
カラー液晶テレビが商品化される。 (2型:ポケット型 諏訪精工舎 ※現セイコーエプソン) |
|
1987 昭和62年 | 20型カラーPDPテレビが開発される。(NHK) | |
1988 昭和63年 | 14型液晶カラーパネルが開発される。(シャープ) | |
1989 平成元年 | ハイビジョン試験放送開始 | |
1991 平成3年 |
リアプロジェクションテレビで透過型液晶が主流となる。 |
|
1991 平成3年 | パイオニアが有機ELディスプレイの開発を始める。 | |
1992 平成4年 CS放送開始 |
ワイドテレビが発売され、完全平面化・大型化が加速する。 |
|
40型カラーハイビジョンPDPテレビが発表される。(NHK) | ||
1995 平成7年 |
26型カラーPDPテレビが発売される。(松下) |
|
1996 平成8年 デジタルCS放送開始 |
画面の大型化が進む。 |
|
1996 平成8年 |
旭硝子がPDP用高歪点ガラスの生産を開始する。 |
|
1997 平成9年 長野オリンピック開催 |
液晶テレビの広視野角高精細化が進む。 |
|
42型ワイドプラズマPDPテレビが発売される。(富士通) | ||
1997 平成9年 | カーオーディオ用モノカラー有機ELディスプレイが発売される。(パイオニア) | |
2000 平成12年 BSデジタル放送開始 |
走査線1125本の高精細化が進む。 |
|
2000 平成12年 |
5.5型フルカラー有機ELディスプレイが開発される。 (三洋電機-コダック社) |
|
2001 平成13年 | 家電リサイクル法が施行され、ブラウン管テレビが対象品目となる。 | |
32型フルカラーハイビジョンPDPテレビが発売され、ブラウン管との交替が進む。 | ||
13型有機ELディスプレイが開発され、CEATEC2001に出品される。(ソニー) | ||
2002 平成14年 |
液晶テレビが大型化競争に突入する。 |
|
2003 平成15年 地上デジタル放送開始 |
PDPテレビの低消費電力型開発に国家プロジェクトが始動する。 (3年計画 40型 390W→200W以下へ) |
|
2004 平成16年 |
亀山工場が稼動する。65型液晶テレビが開発される。(シャープ) 韓国にS-LCD社が設立され、液晶パネルの生産を開始する。(サムソン、ソニー) |
|
55型PDPテレビが発売される。(FHP) 65型PDPテレビが発売される。(松下) |
||
2005 平成17年 |
IPS大型液晶パネル工場が3社共同で設立される。(日立、松下、東芝) |
|
地上デジタル搭載のリアプロジェクションテレビが発売される。(奥行25cm) |
||
2006 平成18年 | 国内のブラウン管ガラスの生産が完全撤退する。 | |
103型PDPテレビが発表される。(松下) |
||
2007 平成19年 |
110型リアプロジェクションテレビが発売される。 各社リアプロ事業撤退、もしくは事業縮小を発表する。 |
|
108型液晶テレビが発売される。(シャープ) | ||
世界初、11型有機ELテレビが発売される。(ソニー) |
||
2008 平成20年 | 薄さ24.7mmの150型PDPテレビが発表される。(松下) | |
International CES(米) に27型フルHD有機ELテレビが出品される。(ソニー) |
||
2011 平成23年 | アナログ放送の完全廃止。 |