●ガラスびん以外のガラスの分別早わかりガイド
 身のまわりにはいろいろなガラス製品があるけど、なぜ、ガラスびんと別にしなければいけないの?そんな疑問にお答えします。
 食品や飲料に使われているガラスびんはほとんどがソーダ石灰ガラスという同じ材質のガラスでできています。そのため最終的に色別になっていれば、いろいろなガラスびんが混じっていても大丈夫なんです。でもガラス製品には、ソーダ石灰ガラス以外のガラス材質のものや、特別な製造方法のものもあります。たとえば、耐熱製品に使われるホウ硅酸ガラスや結晶化ガラス、高級食器に使われるクリスタルガラスは、一見、ふつうのガラスと見分けがつきません。ところが成分や溶ける温度が違うので、これらがガラスびんの原料に混じってしまうと、できあがったガラスびんは割れやすくなるなどの思わぬ事故を招く恐れがあります。それでガラスびんとは別にしなければならないのです。
 なかなかややこしいけれど、つまり、食品や飲料用のガラスびん以外のガラスは不燃ごみの扱いになるということなのです。


くわしくは→  ガラスびん3R促進協議会  びんの排出ルール

○ 電球や蛍光灯

 電球や蛍光灯もガラスでできているけど、どうやって捨てたらいいか知ってる?回収するときに割れたら危険だし、有害な成分が含まれているのでは?と、不安になった人も多いはず。
 これも地区によっていろいろな違いがあるけれど、電球や蛍光灯を新しく取り替えた場合は、空のケースに古い方を入れて出す、また割れてしまった場合は、特に蛍光灯は有害な水銀を含んでいるので取り扱いに注意して、新聞紙などに包んで「ワレモノ」「キケン」などと書いておくのがベスト。その他のいろいろな割れたガラスを捨てるときも同じです。
 そして「資源」「有害ごみ」「不燃ごみ」など、住んでいる地区の分別区分にしたがってきちんと出してね。


○ 哺乳びん

 哺乳びんはガラスびんの仲間?もちろん、用途的にはまちがいなくガラスびんですが、分別の種類上はガラスびんではありません。哺乳びんは普通のガラスびんと違って耐熱ガラスでできているので、もしも不要になったときは、ガラスびんではなく不燃ごみとして出してね。

○ 食器&キッチン用品

 ガラスの食器やキッチン用品にはガラスびんと同じソーダ石灰ガラスのものもたくさんありますが、耐熱ガラスや強化ガラス、クリスタルガラスなど、いろいろな種類のガラスが使われています。耐熱ガラスとは、熱による伸び縮みがとても小さな特別なガラスです。ガラスびんなどのソーダ石灰ガラスとは組成の違うホウ硅酸ガラスや、特殊な製法の結晶化ガラスがあります。中にはセラミックのように白いものもあります。またコップやタンブラーには、衝撃に強く割れにくい強化ガラスでできているものもあります。クリスタルガラスもガラスびんとは違う成分でできています。
 これらのガラスは普通のソーダ石灰ガラスとはなかなか見分けがつきません。シールなどの表示を注意して見てみてね。そしてガラスびんとは一緒にしないで、不燃ごみとして出してね。

○ インテリア

 ガラスの花びんや照明のシェードなどには、強化ガラスやクリスタルガラスなどが多く使われているので、ガラスびんとは別にして、不燃ごみとして出してね。

○ 家電製品

 ところで家電リサイクル法の4品目って、どうやって出せばいいの?というあなたのために簡単にまとめてみました。まず買い替えのときは、販売店が新しい商品と引き替えに持って行ってくれます。メーカーが異なってもOK!決められた再商品化料金と販売店ごとの収集・運搬料金を支払ってください。
 引っ越しなどのときは自治体が引き取るところもありますが、市区町村によって対応が異なるので、確認してみてね。
 © 2001-2022 GIC