かわら版
「ガラスには未来と夢がある」 平尾一之氏
ガラス産業連合会総会記念講演会 
2006/7/4 於:東京商工会議所 
         
 平成18年7月4日、ガラス連合会総会において、京都大学工学部平尾一之教授による記念講演「ガラスには未来と夢がある」が開催されました。平尾教授は平成12年度から17年度まで、経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託によるナノガラスプロジェクトのリーダーを勤められました。ナノテクノロジーは各国がしのぎを削る最先端の技術分野ですが、平尾教授の推進するわが国のナノガラスプロジェクトはとりわけ高い評価を得ています。今回の記念講演では、5年間にわたる研究開発の壮大な成果を、限られた時間の中ではありましたが、詳細に語っていただきました。

 ナノガラスプロジェクトでは、ガラス材料のたくさんの新しい可能性が追求されました。ナノレベルの半導体をガラスでくるみ、大容量の光ディスクやがん診断に応用が期待されている高輝度発光材料、ガラス基板上のシリコン成膜による光集積素子の小型化、また、フェムト秒レーザー照射による三次元光回路や高強度ガラスの研究開発など、実用化に向けて着々と準備が進められています。詳しい内容は講演で使用されましたPowerPoint資料をダウンロードしてご覧ください。

 平尾教授はエネルギー事情や環境問題が悪化する中で、ガラスがいつまでも安全で良い材料であること、さらなるイノベーションを期待したいという印象深い言葉で講演を締めくくられました。
 
   
平尾一之(ひらお かずゆき)氏プロフィール

略歴
1979 京都大学助手、コロラド大学及びレンセラー工科大学博士研究員
1987 京都大学工学部助教授
1988 京都大学工学部教授
1994〜1999 創造科学プロジェクト総括責任者
2000〜 フォトンクラフト・プロジェクト
2001〜2006 ナノガラスプロジェクト リーダー

賞歴
・ 日本セラミック協会学術賞
・ 日本化学会学術賞
・ Morey賞
・ 内閣総理大臣主催産学官連携推進会議 功労賞
 
 
   
○PowerPoint「ガラスには未来と夢がある」(8.6MB) 
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○記念講演を撮影したビデオ(60分)を貸し出しております。
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