●かわら版 |
GIC環境広報部会視察報告 2008/6/25 |
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三芝硝材株式会社 本社工場 Sanshiba Glass Co., Ltd.
所在地 :富山県高岡市岩坪23-2
Place :23-2, Iwatsubo, Takaoka-shi, Toyama
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ファサード前で説明を受ける
美しい2階ミーティングエリア
オートクレーブ
強化ガラス炉
印刷機
ガラスに写真を印刷 |
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本社工場に着いて、ガラスでできたギリシャ神殿を思わせる建屋にまず圧倒され、近くに寄ってしばらくはガラスを見上げた。
2005年竣工のこの建屋は、第19回『日経ニューオフイス推進賞』を受賞しているが、一番の見所は高さ10m×幅2mの合わせガラスを40枚並べた全面ファサード。この建屋を設計した女性建築家の提案を基に、同社が技術を結集した巨大なガラスの造形物であり、合わせガラスの需要拡大を見越して導入した大型加工設備の効果を十二分にアピールしているように思われた。
10m×2mの合わせガラスは目隠しをかねた白い雪をイメージしたデザインを実現するために、合わせのフィルムは通常のPVB(ポリビニールブチラール)ではなく白い雪をイメージしたデザインを印刷したPETフィルムとEVA(エチレンビニールアセテート)を使用。10m×2mのガラスが入るオートクレーブは世の中になく、巨大真空バッグの手配を手始めとして、その他、ガラスの搬送用台車、移動用の吸盤(吸盤跡が付かないよう工夫)など、何もかも一から用意し挑戦したとのことであった。
建屋の庇(ひさし)もガラス、建屋に入る床もノンスリップガラス、ガラスのテーブル(端面が美しい)など様々なところでガラスの魅力を引き出す異形加工やエッジ加工などが駆使された、まさに巨大な加工ガラスのショールーム(建屋?)という感じである。
ガラス加工工場内を見学したが、日本最大の設備が並んでいた。
・12m×3mの合わせガラスの製造が可能なオート
クレーブ(本社竣工後に導入された)
・ 7m×3.1mの強化ガラス炉
・ ガラス面に5m×2.5mまで印刷可能な印刷機
現場では、巨大なスクリーンとスキージでガラスに模様を印刷する様子を見学した。
その他、異形切断機、様々な端面研磨機での研磨も見学した。
ショールームに戻り最新のインクジェット印刷機でガラスに印刷・焼き付けされたものを見たが、写真そのもののリアル感にガラスの透明感が重なり新しい印象を受けた。
様々なガラス加工によりガラスの魅力を再認識させられた建屋、大型の最新設備とそれらが稼働する様子などを見学し感銘を受けたが、何より印象的であったのはすれちがった従業員のいずれの方も礼儀正しく、それも自然に会釈されていたことであった。
ただ一つ残念なことは、梅雨どきに訪問したこともあり、晴れていれば窓から見える立山連峰の壮大な景色がパノラマ写真でしか見られなかったことであった。
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(社)ニューガラスフォーラム
七尾純児 |
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