かわら版
 第3回ガラス技術シンポジウム
 Report on the 3rd Glass Technology Symposium sponsored by GIC
2007/11/26 於:豊橋技術科学大学 
ニューガラスフォーラム事務局
 
         
   
 
豊橋技術科学大学校舎外観
 
シンポジウム会場入口
 
 
1.経緯

 ガラス産業連合会(Glass Industry Conference)がガラス関連6団体で設立されて、今年で8年目を迎えました。GICの大きな役割は、板硝子、電気硝子、硝子製品、びんガラス、硝子繊維、ニューガラスに共通する技術課題のフォローです。ところで、ガラスに関する技術の交流が、特に学界と産業界との間で不足しているとの反省から、GICでは、3年前に、産学交流活性化策として、「ガラス技術シンポジウム」をスタートさせました。具体的には、学界メンバーによる48年間の歴史を持つ、「ガラスおよびフォトニクス材料討論会」が2日間にわたって開催されているので、その初日に、GIC主催のシンポジウムを組み込んでもらい、ガラス会社からのプレゼンテーションと、ポスターセッションへ参加することで、産学の交流を深めるものです。初回は滋賀県立大学、2回目は東京理科大学そして、今回は、豊橋技術科学大学で開かれました。
 前の2回は、近藤敏和GIC技術委員長(日本板硝子上席執行役員)のもと、中尾泰昌GIC材料技術部会主査(旭硝子執行役員)と、山本茂副主査(日本電気硝子常務執行役員)が推進してくれました。今回は、近藤委員長のもとで、井上悟GICプロセス技術部会主査(物質・材料機構ディレクター)と栗林秀行副主査(日本山村硝子ニューガラスカンパニー社長)がリードしてくれました。
お蔭様で、今回の参加者登録は、大学、会社、独立法人、団体から 185名にのぼり、盛況なシンポジウムとなりました。
 
   
2. 当日の状況

 急に寒さが深まった、11月26日(木)、曇り空のもと、キャンパス内の講義棟を会場としたプレゼンが、13:00-15:10、GICメンバーからなされました。その概要は次の通りです。「環境とガラス」(元大工試・日本山村硝子寺井良平)、「革新的ガラス気中溶解技術」(GIC主査・井上悟)、「ガラス溶融と酸素燃焼技術」(太陽日酸・村上真二)、「異種ガラス測定器」(東洋ガラス・滝澤務)、「AGCグループ統合EMSの推進によるグローバルな環境マネッジメントの推進」(旭硝子・五十嵐側仁)。また、ポスターセッションでは、GICから次の会社・機関が参加しました。旭硝子、セントラル硝子、日本電気硝子、日本板硝子テクノリサーチ、石塚硝子、東洋ガラス、日本山村硝子、日本無機、マグ、太陽日酸、日本琺瑯釉薬、東工大、物質・材料機構、都立産技研センター、硝子繊維協会、ニューガラスフォーラム等。
 
 
   
3. こぼれ話

 「ガラスフォトニクス材料討論会」と「GICガラス技術シンポジウム」の合同懇親会は、豊橋駅前の、「ホテルアソシア豊橋」で、盛大に行われました。豊橋技科大の西永学長が挨拶に立ち、昨年は、豊橋科技大の創立30年目に当たり、それを記念する意味でも、フォトニクス討論会を豊橋科技大に招請したと述べられました。豊橋科技大の実行責任者は、松田厚範教授でした。彼は、日本板硝子の研究者を経て現在に至ったと自己紹介していました。また、教授は、会場演壇に、わざわざ「手筒花火」を飾り立てていました。これは、孟宗竹に荒縄を巻いた筒を、脇に抱えて花火をほとばしらせる、豊橋の自慢伝統です。大学から懇親会場までの移動に、公営バス3台をチャータするなど、豊橋科技大側が全力を挙げて準備してくれていた事が、懇親会でも改めて感じ取れました。
 ところで、豊橋科技大は、新幹線豊橋駅からバスで20分と遠いので、私は、単線の豊橋鉄道渥美線で大学最寄の「向ヶ丘駅」まで行って、そこからタクシーで行こうと思いました。ところが、駅員もいない素朴な駅に降り立ったら、運転手が降りて来て、切符を受け取ったのにはビックリ。当然、タクシーもないので、反対電車で舞い戻り、結局タクシーを使いました。
 
 
   
 
近藤GIC委員長と遠方扉前司会
栗林副主査
  ポスターセッション