●技術委員会 | ||||
ガラス中の微量のカドミウム、クロム及び鉛の定量方法(JIS R3258)の制定について | ||||
平成23年2月14日 ガラス産業連合会環境技術部会 |
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JIS制定について
ガラス製造関係の委員に加えて、使用者、中立者で構成したJIS原案作成委員会(ガラス産業連合会にて設置)で、この団体規格を元として平成20年度末にJIS原案が作成され、ガラス産業連合会と産業技術総合研究所と共同で提出いたしました。最終的に本分析法はJISとして承認され、ガラス中の微量のカドミウム,クロム及び鉛の定量方法(JIS R3258)として平成22年3月末に制定されています。 JIS原案作成委員会において、使用者側の意見を加えて団体規格から修正が行われました。語句の修正以外に内容については以下の修正が行われています。 ・ポリマーがガラスに付着したまま密閉容器でフッ化水素酸を用いて分解を行い、耐フッ化水素キットを搭載したICPを用いてそのまま分析するということも多数の試料を分析する分析専門機関等では行われていることから、必要な場合には、その手法が用いられるように密閉容器中での分解を記載した付属書が追加されました。 ・原子吸光法も鉛については使われることがあるため、その記載を追加しました。 ・微量がどの程度かがわかりやすくするため、ICP及びICP-MASの定量下限の記載を加えました。 ・検量線のマトリックスマッチングの作製方法がわかりにくいという意見があり、解説にその概略を加えました。 |
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JIS R3258は、 日本工業標準調査会のホームページにて閲覧が可能です。 また、日本規格協会から冊子を購入することも可能です。 なお、本規格はRoHS分析を定めた国際規格IEC62321で記載されていないガラスの分解、分析方法のみを補足として制定したものであり、RoHS規制に対する全般的な分析方法としては、IEC62321を参照いただくことが適切です。IEC62321(日本語版、英語版)は日本規格協会より購入することが可能です。 |
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・微量金属成分分析マニュアル(既にHPに記載済)
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