●かわら版 | |||||||||||||
北九州エコタウン見学 | |||||||||||||
03:OA機器リサイクル事業 | |||||||||||||
OA機器のリサイクル事業は、(株)リサイクルテックが平成11年4月から稼働させている。取り扱っているOA機器は、リコー製のコピー機を中心に、パソコン、ファクシミリ、掃除機等の小型家電で、年間約5,400tの処理を行って、集積されるエリアは、九州一円、中四国と西日本一帯から集められているという。 従来は、鉄と一部の金属の再利用だけで、他のプラスチックや磁選不可金属は埋立に回され、リサイクル率は70%程度だったそうだ。ここでは資源循環型社会を目指して、分別・分解をすることにより、「プラスチック」「IC基盤」「ガラス」「モーター」「アルミ」「ケーブル」「フレーム」「その他部品」の8つに分類して、それぞれから再利用できる様に仕分けされ、新たな機器などの部品や材料として提供されている。 フレームからは鉄、ケーブル・モーターからは銅、IC基盤からは金・錫・鉛、ガラスは鉛ガラスと一般ガラスに選別されているそうで、プラスチックとIC基盤は破砕して素材として回収出荷されている。 再利用でメーカーに戻らない物、例えば、コピー機のガラスは路盤材として出荷され、古紙はリサイクル工場へ、蛍光管はエコタウン内の蛍光管リサイクル事業へと出荷されている。 |
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OA機器のリサイクル品の例 | |||||||||||||
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リサイクル率は99%になっているとの事だ。このようなリサイクル率を実現しているには秘密がある。それは全て手選別、手作業で丁寧に作業しているからで、その丁寧な作業を実現させているのが、現場で作業している女性の作業員の方々だった。実際、作業場内はきれいに整理整頓清掃が行き届いていた。作業も手際よく、コピー機だったら、30分間で分解は終わるそうである。 作業に従事しているのは、コピー機で6〜7名、パソコンで3〜4名だそうで、従業員は総勢25名。当初は流れ作業形式で行っていたのだが、今は1人で1台責任を持って作業をし、各自目標を立てて作業しているとのことだった。この作業方法の変更で効率が上がったそうである。 |
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二田水 和弘 | |||||||||||||