かわら版
 北九州エコタウン見学
04:蛍光灯リサイクル事業 
●(株)ジェイリライツ 
総合環境コンビナート内
 
           
   
   
  蛍光管リサイクル原料と製品   製品は回収先に販売される。
 
 
○ 概要

 我が国最初の蛍光管をリサイクルする事業として平成12年5月1日に設立された。経営母体は九州電力で自治体や企業から使用済蛍光管回収し、これを分別・破砕した後、ガラス、蛍光体、金属、水銀等に分け再資源化を行うと共に、再生原料を外部に製造を委託し蛍光管を販売しているユニークな企業。
 
   
○ 内容

 破砕しないで回収されてきた蛍光管(直管形、管形)を「直管及び丸管処理機」にそれぞれ投入すると自動的に三波長とハロ系(白色・昼光色)に分けられ、まず、口金部分を切断、そして強制的にエアーで蛍光体を一方向に吹き飛ばし回収(水銀含)、蛍光体は別行程へ。
 その後、ガラス本体はガラスを一定の大きさ以下に破砕、次に「蛍光体剥離装」に送り、破砕したガラスを回転ドラムの中で、ガラス及び蛍光体(水銀含)に分離、更にガラスは回転式の「洗浄機」に入り、水、酸、アルカリを使用し洗浄・乾燥させ袋詰めされる。
 
 
   
○ 参考データ

(1) リサイクル率 約90%
(2) 処理能力 18.3t/日 111,600本/日(12時間稼動)
(3) 実質処理量 837万本/年
(4) 回収企業・自治体数 約1900企業・400団体
(5) 回収地域 西日本地区
(6) 排出量55百万本/年(全国450百万本/年 約12%カバー)
(7) 再資源化用途
・ ガラス:蛍光管用ガラス、グラスウール、路盤材他
・ 三波長蛍光体:蛍光管用蛍光体
・ ハロ系蛍光体:セメント材料
・ アルミ、鉄:同一原料に再資源化
・ 水銀:蛍光管
 
 
    勝田忠男