中に像のあるガラス


科学の祭典2016&2018 ガラス産業連合会出展ブース

ちょっとむずかしいけど、これは
ガラスの最先端(さいせんたん)の
技術(ぎじゅつ)だよ。

何を使っているのかな?

加工に使用する光はレーザ光線だよ。
レーザ光線は太陽光のように赤・燈(だいだい)・黄・緑・青・藍(あい)・紫(むらさき)などの色のまざった(白色)光ではなく、単一の色(波長)の光なんだ。

どうやって加工するのかな?

ガラスの内部にレンズでしぼられたレーザ光線の集光点では、とても高いエネルギーになるよ。
この高いエネルギーで、透明(とうめい)なガラスの性質が周囲と変わり、色がつき、目に見えるように加工されるんだ。

加工法その1:集光点を動かす

ガラスの中に像をつくるには、ステージという道具を機械的に動かして集光点を加工するんだ。ステージの動きがわるいと加工もあらくなるよ。

加工法その2:ホログラムレンズ

集光点を機械的に動かすのではなく、ホログラム・レンズという特殊(とくしゅ)なレンズで、光の持っている波の性質(せいしつ)を利用し、光が曲がったり、強め合ったり、弱め合ったりすることで〈回折(かいせき)、干渉(かんしょう)〉像(ぞう)が加工できるんだよ。

右の写真のバイオリンは、レーザでガラスの中に小さなキズを作ったものを集めて像にしているよ。


ホログラムレンズによる加工例

ガラスのレーザ超(ちょう)微細(びさい)穴(あな)あけ加工




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